超軽量飛行機「ソーラー・インパルス」、夢のミッションへ発進

前人未到の飛行へカウントダウン - 機体にはハイテク素材を搭載 

  • 無燃料で史上初の世界一周飛行
  • 革新的な製品でバイエル マテリアルサイエンスがプロジェクトを支援
  • コックピットに高機能断熱材を使用

アブダビ、2015年1月20日 ― 夢のプロジェクトに向けてカウントダウンが始まった。太陽光を唯一の動力源とし、ハイテク素材を使用した未来型飛行機「ソーラー・インパルス」が、前人未到の世界一周飛行へ飛び立つまであと2-3週間となった。プロジェクトの共同創立者でありパイロットでもあるベルトラント・ピカール氏とアンドレ・ボルシュベルク氏は、飛行機の出発地点となるペルシャ湾のアブダビで歴史的な飛行の詳細を明らかにした。機体の軽量化やエネルギー効率向上にはバイエル マテリアルサイエンスが開発した革新的な製品やソリューションを提供している。コックピットに使用されている最新の高機能断熱材もそのひとつである。

「Si2」と呼ばれるソーラー・インパルス2号機はかなりユニークなものである。というのも、この飛行機は1滴の燃料もなしに長時間飛行が可能で、総重量は大型オフロード車よりも軽い2.3トンに過ぎず、それでいて大型旅客機並みの翼を持っている。5カ月間に及ぶ3万2000キロの飛行は、約1万7200個の太陽電池が供給する太陽エネルギーだけを動力源とする。狭いキャビンの中でパイロットは、最長で5昼夜連続で飛行しなければならない。

コックピットシェルを担当

バイエル マテリアルサイエンスが提供しているハイテク素材はパイロットが飛行の負担に耐えるのに役立つだけではなく、ミッション全体にとっても必要不可欠である。2010年以来、バイエル マテリアルサイエンスはこのプロジェクトの公式パートナーであり、特にコックピットシェルについては全設計を担当した。

バイエル マテリアルサイエンスが提供した材料のひとつ、高機能断熱材Baytherm® Microcellを使用すると、現行基準と比較して断熱効果が10%向上する。ソーラー・インパルスは、夜間は-40°C、日中は+40°Cという激しい温度変化に耐える必要があるため、高性能断熱機能を備えることが特に重要になる。

 ドイツ・バイエル マテリアルサイエンス社経営委員会委員で、持続可能性分野を統括するリチャード・ノースコートは「私たちはソーラー・インパルス・プロジェクトに貢献できることを誇りに思っています。このプロジェクトを通して、バイエルのイノベーションが地球環境や資源の保全、人々の生活の向上、価値創出に役立っていることを明確に印象づけることができます」と述べている。

飛行機のドアにはBaytherm® Microcell、そしてドア以外のコックピットシェルにもバイエル マテリアルサイエンス製の別種類のポリウレタン硬質フォームが使用されている。また、ドアロック部分にはポリウレタンとカーボンファイバーの複合素材、窓には薄く透明な高性能ポリカーボネートシートを提供している。

シルバーコーティング

コックピット以外では、バッテリーの断熱にバイエル マテリアルサイエンス製のポリウレタン硬質フォームが使用されている。また機体の大部分に塗られているシルバーコーティングの原材料や両翼下部で織布を貼り合わせるための接着剤も提供している。

バイエル マテリアルサイエンスのポリカーボネート、ポリウレタン原材料は他の市場や業界でも採用されており、自動車の軽量化や建物の断熱、さらに家電製品の熱マネージメントなどに役立っている。

 ソーラー・インパルス・プロジェクトへの参加は、最終的には主要顧客の分野の発展にも繋がる。「私たちはこの飛行機を空飛ぶ実験室として使い、既存の製品とソリューションをさらに向上させ、新技術を試しながら、将来の新しいアプリケーションを開発しているのです」とノースコートは述べた。

 

バイエル マテリアルサイエンス社について

バイエル マテリアルサイエンス社は、2013年売上高が112億ユーロ(継続事業)で、世界最大のポリマー製造企業の1社です。主たる活動分野は、高機能ポリマー材料の生産、および日常生活の多くの分野で使用されている製品の革新的ソリューションの開発です。主要な顧客は、自動車、電気/電子、建設、スポーツ・レジャーの各産業です。バイエル マテリアルサイエンス社は2013年末現在、世界中の30拠点に生産施設があり、社員数は14,300人です。バイエル マテリアルサイエンス社は、バイエルグループの一員です。