コベストロのCFRTP複合材がIT機器用途として優れた性能を発揮

未来の軽量構造のための革新的材料

欧州プラスチックイノベーションアワードを受賞
ドイツ・レバクーゼン、2017年10月16日-軽量材料への需要が、自動車産業以外でも今までになく高まっています。ラップトップコンピュータ、タブレット端末、そしてスマートフォンなどの電子機器メーカーもまた、製品のさらなる薄型化を試みています。そのメリットは明らかです。消費者は薄型で軽い機器の良さを体感できる一方、メーカーも輸送コストを削減し、物流のエコロジカルフットプリントを減らすことができるのです。

コベストロは、持続可能な未来への扉を開く軽量製品に向けた高度な複合材技術を開発してきました。この技術は連続繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)を基盤とし、高効率な製造方法を組み合わせたものです。次世代ラップトップコンピュータ向けの複合材「A-Cover」で、コベストロは今年の欧州プラスチックイノベーションアワード(European Plastics Innovation Award)において、ベストライトイノベーション部門の2位を受賞しました。

可能性を広げ限界を超える

「この度の受賞は、将来のニーズに応えるためにCFRTPの限界を押し広げたことが認められたものです。この複合材は、より薄型で軽量でありながら、さらなる耐久性を持つIT機器用部品を生産するのに理想的です」とデイビッド・ハートマンと共にコベストロの熱可塑性樹脂複合材部門を率いるミヒャエル・シュミットは述べました。

デイビッド・ハートマンは軽量化の大きなメリットについて「従来のマグネシウムアルミニウム合金と比較して、この複合材は約15パーセントの軽量化を実現します。また、金属材料と同じ優れた曲げ剛性とねじれ剛性を持っています」と述べました。CFRTPはUL(Underwriters Laboratories)規格の高い難燃性基準V-0を満たしています。

現代的なデザインを実現

この複合材により、これまでにないほど設計の自由度が増しました。例えば樹脂、カーボンやガラス繊維のさまざまな配合を活かして視覚的効果を高めることが可能です。また金型やサンドブラスト、CNCフライスやレーザー切断などによりさまざまな質感を実現することもできます。

複合材A-Coverは、クラスAサーフェスの品質をほぼ達成する段階にあります。またポリカーボネート基板への最適な接着性を持つ環境配慮型水性二液塗装により、外観向上や個性的なデザインを実現できます。

迅速かつ効率的な生産

「単一金型製造」というコンセプトに基づき、コベストロは、予熱、熱成形、そして機能付与という3つの従来工程を1つの工程に集約しました。これにより、大幅なコスト削減とサイクルタイム短縮という2つの成果を実現します。

欧州プラスチックイノベーションアワードは、汎欧州事業者団体であるプラスチック・ヨーロッパ(欧州のプラスチック協会)とプラスチック技術者協会(SPE)によって設立されました。この賞は、社会のニーズを満たしつつ、持続可能性を尊重した新しいアイデア、方法、製品または技術を、プラスチックを使って開発した企業に授与されます。

※地球の環境容量をあらわしている指標。人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な面積として示した数値