多用途な プラスチックが発明されて80周年

ポリウレタン80年の歴史

  • コベストロ、サクセスストーリーをさらに展開
  • 世界を明るくより良い場所にする革新的かつ持続可能なプロジェクト

ドイツ・レバクーゼン、2017年11月10日-ポリウレタンによって世界は変わりました。エネルギー効率の良い冷蔵庫、快適な布張りの家具、安全な自動車シート、保護塗料、軽量複合材にはすべてポリウレタンが採用されています。(https://youtu.be/4YcoR3AJvYgで動画をご覧いただけます)。ポリウレタン化学は、80年前にオットー・バイエル博士によってほとんど偶然に近い形で発見されました。バイエル博士の根気強さと創造力が、ポリウレタンを世界で最も多用途なプラスチック素材のひとつとして大きな成功へと導きました。そして、そのサクセスストーリーはまだまだ続いています。

「好奇心と勇気を持って、コベストロは世界を明るくより良い場所にするためにポリウレタンの開発を進めています。より効率的な断熱材、より軽量な材料、より一層の省資源化を実現する製品を作るため、私たちは成り行きに任せず既存の限界を押し広げていきます」とポリウレタン事業のグローバル責任者であるダニエル・マイヤーは述べています。

すべての新規開発はコベストロが掲げる持続可能性の目標を満たさなければなりません。「私たちは製品のライフサイクル全体に対して、社会的、環境的、経済的側面を含めた包括的なアプローチを実践しています。コベストロ製品は炭素をベースに生産されており、使用する炭素から最大限の利益を得ることを目標としています」 と、ダニエル・マイヤーは述べました。

より一層効率的な冷蔵庫

ポリウレタンは世界の食糧確保に大きく貢献しています。世界中の冷蔵庫の約95%は断熱材に硬質ポリウレタンフォームを使用しています。そして、Baytherm® Microcellポリウレタンシステムによって、断熱性能はさらに10%向上します。これによって、家庭におけるエネルギーとコストを大幅に節約し、CO2排出量を削減することができます。大手家電メーカーの製品には、すでにこのシステムが採用されています。

二酸化炭素を利用した原料


コベストロは、ポリウレタン原料を合成するために温室効果ガスであるCO2を有益に利用する方法を開発しました。CO2を利用した原料であるポリオールは、軟質ポリウレタンフォーム製造用にcardyon™という製品名で販売されており、ドイツ・ドルマーゲンで新工場が稼働しています。これまでポリオールに使用されていた化石原料のうち、最大で20%がCO2に置き換えられています。特殊な触媒が開発されたことによって、分子に必要なレベルの反応が起きるようになり、CO2を有効利用できるようになったのです。

手頃な住宅の新モデル

手頃で持続可能な住宅を迅速に提供することは、世界が直面している課題です。コベストロはクリエイティブなソリューションを求めて、新分野を開拓しています。業界のパートナー、政府、政府機関、地域社会と連携して、手頃な住宅の新モデルを開発し、現地でのプロジェクトを実施しているのです。地方自治体、フランスのプレハブ建築メーカーのLogelis、そしてコベストロの3者によって計画・建設された、ドイツのベルギッシュ・グラートバッハにある多目的ビルがその一例です。

次世代のローターブレード

持続可能性が戦略の中核であるコベストロでは、再生可能エネルギーを生産するための材料や技術を、風力に焦点を当てて開発しています。コベストロは風力タービンのローターブレードを製造する革新的な技術を開発しました。ローターは特別な工程によってポリウレタン樹脂とガラス繊維の布地から製造されますが、近頃ポリウレタン樹脂については、中国で極めて重要となるDNV GLからの認定を受け、コベストロの製品を中国のローターブレードメーカーに提供することができるようになりました。

誇らしい過去、素晴らしい未来

オットー・バイエル博士は、このような進展を夢に描くことしかできなかったでしょう。しかし、80年前にはすでにコベストロのバリューであるCurious(好奇心)、Courageous(勇気)、Colorful(精彩)を体現しています。プラスチック製造の効率を高めるという目標を頑なに追い続け、その過程でポリウレタンの化学を発見し、その魅力に惹きつけられました。実験によって作り出された泡の塊を、良くて「スイスチーズの代替」と上司に却下されてもなお、博士は信念を曲げませんでした。「スイスチーズの代替」どころか、博士と彼のチームは驚くべき創造力によって幅広い応用の可能性を発見したのです。

DNV GL:ノルウェー・オスロに本部を置く自主独立財団。150年以上に渡り、あらゆるリスクマネジメントに関する様々な活動を行う先駆的国際機関として、世界100ヶ国以上で認証、船級、技術アドバイザリの各分野でサービスを提供している。公平性・中立性を保ち、先進的リスクマネジメントサービスを提供できる数少ない独立団体。

ポリウレタン:サクセスストーリーのマイルストーン

1937年 –             オットー・バイエルがポリウレタン化学を発明
1943年 –             新ブランド:デスモジュール®(イソシアネート)とデスモパン®(ポリオール)
1952年 –             TDIとポリエステルポリオールを使用した初の軟質フォーム
1958年 –             デスモジュール®とデスモパン®を使用した高品質な塗料(「DD塗料」)
1962年 –             冷蔵庫の断熱材として硬質ポリウレタンフォームが初めて使用される
1967年 –             K’67展示会にて初のオールプラスチックカーを披露
1970年 –             建物の外壁用のメタルフェースサンドイッチパネル
1970年以降 –    硬質複合フォーム用のBaydur®ポリウレタンシステムを導入
1980年 –             様々な硬さのフォームを使用したカーシート
1990年 –             粘弾性フォームが快適さの新たな次元を開く
1995年 –             HCFCを使用しない発泡剤
1998年 –             コンポジット用のBaypreg®スプレーシステムを導入
2000年 –             Impact™テクノロジーに基づいた、塗料および接着剤用ポリオール
2005年 –             ポリウレタンコンポジットが進化
2012年 –             冷却システムの断熱材用Baytherm® Microcell
                –             CO2技術
2016年 –             cardyon™を市場に導入
                –             アジア初のポリウレタン樹脂製ローターブレード

今後       –             引き続きイノベーションの限界を押し広げていく