熱可塑性ポリウレタン(TPU)事業をグローバルでさらに強化

コベストロ、DICとの合弁会社ディーアイシー コベストロポリマーへの出資比率を変更

  • コベストロジャパンの出資比率を現在の50%から80%に引き上げ
  • DIC株式会社とのパートナーシップを継続
  • コベストロのグローバル成長戦略の一環

 コベストロジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:米丸公康。以下、「コベストロジャパン」)とDIC株式会社(本社:東京都中央区 社長執行役員:猪野薫。以下、「DIC」)は、両社の合弁会社である、ディーアイシー コベストロ ポリマー株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:中西俊武。以下、「DCP」)の出資比率変更について合意しました。これにより、DCPの出資比率はコベストロジャパン80%、DIC20%となります。これは、コベストロのグローバルにおけるTPU事業拡大の一環であり、投資額は合計で数千万ユーロとなる見込みです。さらに具体的な投資額の開示はしないことで合意しています。出資比率変更の実行は、2019年第2四半期の早い時期を予定しています。なお、本件は関係当局による承認の取得が前提となっています。

 「コベストロとDIC両社の長期にわたる強力なパートナーシップのもと、将来に向けた潜在的なビジネス機会を十分に理解した上で、この度の出資比率の引き上げを決定しました。これは、コベストロの成長戦略であるサスティナビリティ主導のイノベーションにあたります」とコベストロCEOのマーカス・スタイレマンは述べています。

 コベストロは高機能樹脂のリーディングサプライヤーで、TPU事業においてはグローバルで第3位です。TPU事業は、2017年の全体売上の10%を占める塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業部に属しています。TPU産業は長期平均で年率6%の成長が予測される中、コベストロは主要製品の販売量が過去3年間、それを上回る年率二桁台の伸びを記録しました。

パートナーシップを継続し、ユニークなTPU製品をグローバル市場へ

 DCPは、国内外の幅広いネットワークと強力なブランド力を持つ重要なビジネスパートナーであるDICから、引き続き原料供給を含めた支援を受け、DIC堺工場敷地内にあるDCP堺プラントにおいてTPUの製造と技術開発を継続します。コベストロは、ニュー・マーティンスビル(米国)、そして彰化市(台湾)への投資でそれぞれ約25%の増産を発表するなど、TPU事業の拡大をグローバルで推進しています。この度の出資比率の引き上げもその一環として行われます。

 「日本におけるTPUのリーディングメーカーであるDCPは、今後、コベストロのグローバルネットワークを通じて、より幅広く製品を国内外に提供することができるようになります。DCPのユニークな製品ポートフォリオは、持続性の高い、高付加価値分野での成長を目指すコベストロの戦略に合致します。この決定は、コベストロの日本市場への確かなコミットメントでもあります」とコベストロジャパン社長の米丸公康は述べています。塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業部におけるDICとコベストロの世界的な取引関係は、TPU以外の事業でも継続されます。

 

ディーアイシー コベストロ ポリマー株式会社(DCP)について

 DCPは、2000年6月に大日本インキ化学工業(現DIC)とバイエル株式会社(後に株式はバイエル マテリアルサイエンス株式会社〈現コベストロジャパン〉に引き継がれた)の合弁会社として発足しました。DICが従来から手がけていたPANDEX®の製造販売を主体に、コベストロのDesmopan®とTexin®を輸入販売し、日本のTPU市場をリードしてきました。基本物性に優れ、環境に配慮したTPUは自動車、家電、通信機器、医療・ヘルスケア、スポーツ用品等、幅広い領域で使われています。