サッカーファンに快適さと安全を提供

ブラジルワールドカップのスタジアムにバイエルの素材が採用

レバークーゼン、20145月-ブラジルはサッカーワールドカップ2014や他の競技大会開催準備のために国内インフラを近代化し、拡張している。スポーツスタジアムの改修と建設はまさにその一環である。スタジアムに採用されるバイエル マテリアルサイエンス社の素材は、床から屋根まで全面的に観客の快適さや安全性の向上に貢献している。

その一例がブラジリアにあるエスタジオ・ナシオナル。ブラジルの首都であるブラジリアは、高温で降雨量の多い熱帯気候に属している。このスタジアムでは透明なポリカーボネート平板シートが屋根に使用されており、7万人の観客を日差しと雨から守る。Makrolon® (マクロロン)UV 2099 シートは両面に紫外線防止加工がしてあり、何年もの間風雨にさらされても劣化しない。また、このシートは光の透過率が80パーセント以上あるため、芝生の成長にも役立っている。

gmp(フォン・ゲルカン・マルク・アンド・パートナー)建築事務所の建築家チームとブラジルのスポーツ施設関連企業のカストロ・メロ・アルキテトスがこのスタジアムのために美しい形の屋根をデザインした。それはコンクリート環に取り付けられている二重壁になった円形の吊り屋根で、最深部のコンクリート環は110トンのマクロロンシートを支えている。各シートは厚さ12ミリ、長さ10メートル以上あり、総面積は7,500平方メートルに及ぶ。ポリカーボネートは他の素材と比べてかなり軽量であるため、複雑で費用のかかる土台は不要だった。

マクロロンシートは加工が容易なため、工事現場で直接取り付けができるだけでなく、丈夫で高い耐衝撃性をもち、割れにくいといった特長がある。高い耐久性がありコスト効率のよい素材であることは、中国やポーランドにおける過去のスタジアム建設において、既に証明されている。

床のブロックが目の不自由な観客を誘導

ワールドカップのゲーム開始、つまりストライカーが相手チームのゴールに向けてキックオフする前には、大勢のファンがスタジアムに流れ込み、スタンドで自分の席を探す。このような状況は目の不自由な観客にとってあっという間に悪夢に変わることもある。多くの観衆で混雑している中、目の不自由な観客はゆっくりと歩み、限られた視力で自分の行きたい方向を見つけなければならない。

目の不自由な観客でも安全に歩き回れるように、ワールドカップの主催者は複数のスタジアムで、公共エリアの床に革新的な誘導用ブロックシステムを導入した。色付きの樹脂でできた線状と点状のブロックを床から2-3ミリ盛り上げ、足で容易に感知できるようにしている。この床の上を歩く時、ブロックの模様を感知することで進むべき方向が分かるようになっている。誘導用ブロックにバイエル マテリアルサイエンス社は熱可塑性ポリウレタン(TPU) Desmopan® (デスモパン)DP 3059Dをベースにしたシステムを開発した。

TPUには優れた特性があり、床面への採用にきわめて適している。あらゆる化学品や洗剤だけでなく、摩耗や傷に対しても高い耐性があるほか、意匠性が高く、さまざまな色に仕上げることもできる。また、床への設置は簡単で、しかも経済的である。

床材として成功したことによって、TPUの素材としての真価が確認された。このシステムは既にブラジルではいくつかの銀行の支店やショッピングセンター、地下鉄の駅で採用されている。さまざまな色がつけられることで用途も広がった。例えば地下鉄の駅ではこの床素材でプラットホームの色分けが可能になり、正常視力でも今までより容易に目指すホームを見つけることができるようになった。