ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の生産能力を拡大しリーディングポジションを強化

コベストロ、米国・ベイタウンに新設する世界規模のMDIプラントに15億ユーロを投資

  • 長期的な成長が見込める極めて魅力的なMDI市場
  • 需要を満たし、業界の成長に貢献するため年産50万トンのMDIプラントを新設
  • 2024年末までにNAFTA地域のMDI生産能力は年産74万トンに
  • NAFTA地域、そしてグローバルでMDI市場のリーダー企業として地位を拡大

ドイツ・レバクーゼン、2018年10月9日-

 コベストロは、MDI市場の堅調な伸びに乗じ、投資活動を加速させています。コベストロの監査役会は本日、米国・ベイタウンに世界規模のMDIプラントを新設するための約15億ユーロの投資を承認しました。ベイタウンの既存施設に対する今回の投資は、単独の投資としては創業以来最大となります。新設MDIプラントの生産能力は年産50万トンであり、生産開始は2024年を予定しています。それと同時に、生産能力が年産9万トンの古くて効率性の低いMDIプラントは閉鎖されます。この結果、NAFTA地域でコベストロのMDIの生産能力は、年産およそ74万トンに達することになり、2024年までには生産能力でこの地域の業界のリーダー企業となります。これを受け、グローバルでもコベストロは生産能力で業界のリーダー企業としての地位を確立することになります。

 「革新的なMDI材料に対する需要は、当面拡大し続け、非常に高い稼働率が見込まれています。コベストロでは既に設備投資の大幅な増額を発表していますが、それを実行に移すときが来たのです。ベイタウンの新MDIプラントにより、ポリウレタン分野における世界のリーディングポジションはさらに強化され、顧客の皆様により良いサービスを提供し、長期的な株主価値をもたらすことができるようになるでしょう」と、コベストロCEOのマーカス・スタイレマンは述べています。

MDI市場の見通しは良好

 MDIの世界市場については、長期的には年間約5%の成長が予想されています。これは、GDPの伸びを約2%上回ります。MDI市場の主な牽引力となっているのは、性能や持続可能性の低い材料の代替品としての用途や、エネルギー効率の良い断熱材などのソリューションに対しての需要増といった世界のメガトレンドです。MDIは優れた断熱材で、例えばビルや冷蔵庫の断熱に使われている硬質フォームの原料です。世界で予想されるMDIの需要増によって、毎年、世界規模のプラントをおよそ1つずつ増設する必要が出てくるのです。

 コベストロは既に、2019年後半にはブルンスビュッテル(ドイツ)におけるMDIの生産能力を年産20万から40万トンに倍増する予定ですが、需要の堅調な伸びは、さらに大きな市場機会をもたらすことになるでしょう。これらの投資は、以前に発表した投資計画である「今後3年間で最大年間12億ユーロの投資拡大」の一部であり、MDIプラントへの投資は、コベストロのリーディングポジションを維持・強化するとともに、今後の利益成長を支えることになります。また、コベストロはその技術力と革新力に加え、優れたコストポジションを十分に活用していくことを目指します。

優れた投資利益率のあるコスト効率の高い設備投資

 「生産能力拡大に関する全ての発表を考慮したとしても、業界の供給見通しからすると、予想される需要の伸びに完全に応えるには不十分です。したがってコベストロでは、プラントの立ち上げ直後から高い稼働率が達成され、今回の投資効率が高くなると確信しています。既存のインフラとプロセスを土台にした今回の投資は、当社の価値創造型の投資方法の代表例となるでしょう」とCFOのトーマス・トゥプファーは説明しています。

 グローバルにおけるMDI投資プログラムに伴い、コベストロでは特定の投資を減らし、使用資本利益率(ROCE)を高くするため、既存のインフラと供給ネットワークを強化することによる費用対効果の高い設備投資を行っています。MDI投資プログラムには、タラゴナ(スペイン)とカオジン(中国)サイトでの生産継続と拡大に加え、アントワープ(ベルギー)にある生産拠点への投資も含まれます。

理想的な条件が揃ったベイタウン

 ベイタウンに世界規模のプラントを新設するという決定は、さまざまなオプションを徹底的に分析した上でなされました。国内市場の持つ魅力の他に、ベイタウンの主な利点は、優れたキャッシュコストに加え、利用可能なインフラと物流という点で大きなメリットがあることです。優れたコストポジションは、主として規模の経済と高度な垂直統合によりもたらされます。さらに、ベイタウンは、北米における高い国内需要によって、エネルギー費用と輸送費用が低く抑えられます。新設プラントが稼働すれば、2024年までにコベストロのMDI生産能力は北米で年産74万トンとなり、欧州・中東・アフリカ(EMEA)での生産能力(2022年までに年間82万トン)とアジア太平洋(APAC)での生産能力(2021年までに年間67万トン)と同等になるでしょう。